キャスト・アウェイ ★★★

フェデックスの社員が飛行機事故に遭い、唯一の生存者となって無人島に流れつく。幸いにもそこは南の島であったから、水と食料はなんとかなった。荷物をあさって道具を作ることもできたし、火をおこすこともできた。命を狙うような猛獣もいない。しかし……。孤独という絶望。バレーボールに顔を書いて「ウィルソン」と名付けてみる。話相手は彼だけだ。自殺も試みたが失敗した。このまま島にいれば、サバイバルはできそうだ。逆に海に出れば死ぬかもしれない。しかし、彼は旅立ちを決心する。
手作りの筏でいざ海へ。珊瑚礁の防波堤を超えればそこは果てしない海。しかし後戻りはできない。嵐で帆が飛ばされ、照りかえす太陽。畳2錠程のスペースで寝起きをする。ある日目が覚めるとウィルソンがいない……。「ウィルソーーーーン!」迫り来る大きな影は、クジラか? それとも貨物船か? やっとの想いで数年ぶりに故郷に帰ると、盛大なパーティが開かれる。豪勢であたたかい食事、酒、車、押すだけで火がつくライター。そこには何でもあった。しかし、最愛の妻には新しい夫。彼の居場所はなかった。開けずにおいた唯一つの荷物を届けにいく。その荷物は「使命」「目的」という名の命綱であったのかもしれない。水、食料、文明、愛、友人、夢、希望、使命、目標……。人間にとって「生きるために」「生き続ける為に」必要なものとは何なのか。それを強く語りかけてくる作品だ。

病気を苦にして自殺する老人、病気をきっかけに生きる喜びを知るもの、親を殺す子供、子供を殺す親、酩酊してひき逃げするもの、九死に一生を得るもの、いつもの日課をこなすもの、ダイエットを決意したのに実行していないもの、そして「月曜日の次は火曜かあ」「早く週末がこないかなあ」「やることが溜まっちゃってるけどやる気がしないなあ」と一日一日を何気なく消化している私。
生きていくという事は、実に奥が深い。簡単で、難しい。
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by kanai_77 | 2005-01-20 22:19 | カ行  

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