椿三十郎 ★★★★★

用心棒の続編、で前作に比べ、コメディー色が濃い。加山雄三を中心とした若い武士たちの密談を聞いてしまった三十郎が、大目付による藩乗っ取りの悪事をあばき、正義の味方として一役かうというお話だが、脚本がすばらしく、非常に楽しめる作品となっている。ご婦人方の知恵に耳を貸し、つばきの花を川に流して合図を送るところなどは、心憎い演出。そして見所は、ラストの決闘シーンだ。仲代達矢演じる室戸半兵衛を相手に、右手で抜いたのでは間に合わないと、左手で刀を抜きながら相手を斬るというやり方は、三船本人が現場で考案したものだという。しかし、その三船の刀さばきは、鮮やかすぎて(速すぎて)、フィルムのコマには写っていないという。三船ファンなら見逃せない一本。というより、見た人はみな三船のファンになるだろう。
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by kanai_77 | 2006-01-29 18:35 | タ・ナ行  

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