ギルバート・グレイプ ★★☆

a0010906_18365927.jpgよかった。ジョニーデップ扮する主人公の苦悩。ディカプリオ演じる知恵遅の弟やでっぷり太って一人では何もできない母、そんなpureで残酷な現実を背負いながら苦悩し、定めに従順であった男が、一人の旅人の女性に出会い、自分の自由を求め旅立って行く……。心を病んだ人や身体障害者をいかにも「pure」で可哀想に描く映画があるけれど、可哀想なのはその周りでそれを背負っている人間の方なのだ。心を病んだ人間は、自分のことを可哀想だなんて認識していないのである意味幸せだったりする。一方、そんなpureで或る意味自分勝手な肉親を、投げ出したり、冷たくしたりすることは出来ないでいる普通の人、その人の苦悩には映画で描くべき深いテーマが隠されているはず。『二十日鼠と人間』もそうだが、主人公が“まとも”な人間にこそ、残酷な「決断」が迫られ、「葛藤」が生まれるのだから。
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by kanai_77 | 2004-10-21 18:38 | カ行  

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