ニック・オブ・タイム ★★

a0010906_22583997.jpg観賞後にネット上の評価サイトを見てみたら、思った通り賛否両論だった。低い点数をつけている人の多くが、無理のある設定を理由に挙げ「駅でその日に調達した男を暗殺者にしなくてはならなかったのか?」「なぜ1時間半以内に殺さねばならなかったのか?」という突っ込みを入れている。一方、高い点数をつけている人(少数派)は、細かい設定などには目もくれず、とにかく「映画的」な映像&演出になっている点を上げていた。たしかにヒッチコックを思わせる映像や展開、伏線の張り方や撮影手法は、映画通には非常に魅力的に写ったに違いなく、もっというと、そういう古き良き映画をよく見ている映画通にしてみれば、多くの人が突っ込みをいれたくなる「違和感」こそが、その映画の最高のスパイスになっているようだ。
逆に、古き良き時代の映画をあまり見たことがない人々にしてみれば、そんなところに気づくはずもなく、設定の矛盾ばかりが目に付き、「ジョニーデップが主役なのに」とか「泣けた/泣けない」などと下らない勝手な基準まで持ち出す始末。
で、私はといえば、うーん、その両方かなあ。ジョニーデップは相変わらずよかったし、古き良き時代の映画の手法が意図的に取り入れられているところもよかった。でも、冒頭に挙げた2点は気になった。観終わってから考えてみても、90分間リアルタイムで進行する、という構成でなかったらあの設定は、とてもじゃないが、もたなかったと思う。アクションもCGもない、携帯電話さえも出てこない映画。いっそモノクロで撮ったらよかったのかもね。ともかく作り手の意図が通じない人にはつまらなく、通じる人のはたまらない映画なんじゃないかと思う。
ちなみに「nick of time」は「時間の刻み目」という意味らしいです。
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by kanai_77 | 2004-09-28 22:57 | タ・ナ行  

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