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インハーシューズ In Her Shoes ★☆

タイトルにもなってる割には、履きもしない靴や着もしない服を買って持っている理由が理解しがたく、また恋人ができたとたんに、その服や靴を身にまとって出かけていくところは、なんの葛藤もないわけ?と思ってしまう。姉妹のどっちにも感情移入ができなかった。そもそもまじめな姉が自分勝手な妹に恋人を寝取られるというんじゅありきたりだから、いっそのこと設定が逆(いままでオシャレに無頓着だった生真面目な姉が、妹に黙って派手な服や靴を履いて出かけてカカトを追ってしまったけど、その仕返しに男を寝取られ、文句を言うと「私にとっては男なんかより靴のかかとの方が大事なの!」と妹に逆キレされるとか……)の方が面白かった気がする。
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by KANAI_77 | 2006-07-31 15:01 | ア行  

クラッシュ Clash ★★★

L.A.で起こった2日間をあるクラッシュ(自動車事故)を発端に、関わる人々をまるで鎖を手繰り寄せていくように描いた群像劇。

今やアメリカ国内であっても、「人種差別」というものはタブーとされ、建前上は平等が当たり前かのようになっている。しかしそれは、表面化していないだけで、本当はそれぞれの心の隅でモヤモヤと“くすぶっている”のだ。それに文字通り“油”を注いだのが「クラッシュ」であり、人々が思わず口にする“差別用語”という炎となって表面化するのだ。炎と化した言葉は、それこそ人種の“区別なく”
牙をむき、吐くものと吐かれるものの両方を傷つける。しかしそんな人々の心の中にも“葛藤”とい名の“人間愛”があるのも事実で、“差別”とは、実に割り切れないものなのだと痛感させられた。


10年前にN.Y.にいったとき、ただの旅人である私たちに「黒人には気をつけろ」と必要以上に諭してきた白人のおじさんがいた。彼は心底、私たちを心配していっているように思えた。「48時間」をはじめ、エディマフィの主演映画が真っ盛りのあの頃、もはや白人と黒人の間に差はさほどないものと信じきっていた私は、異なる事実に直面して衝撃をうけた。

その数年後、こんどはL.A.の高級ホテルSで黒人のタクシー白タク運転手が白人のホテルマンに賄賂を渡しているのを目撃した。すっかり不信感を抱いた私たちは、ショッピングモールからホテルに帰る際、ちょっと陰気な黒人の運転するタクシーを拾った。ところが、行き(陽気な中国人のタクシー運転手)と道が違う。すかさず「道が違うんだけど」と鉄格子の入ったガラス越しに文句をいうと、「だったら行きが間違ってたのさ」といわれた。半信半疑のままホテルについてみたら彼がいう通り、行きより帰りの方が料金が安かった。私たちはそこで初めて、彼のいったことを“信じた”のだ。

そういういくつかのリアルな体験がある私でさえ、「人種差別」というものの実態を本当の意味では理解できていない。ほとんどのアメリカ映画の中で、黒人と白人は、たいがい肩を並べて仕事をしたり活躍したりしているから、アメリカにいったことがない人であれば、それが現実だと思い込んでいる人は少なくないはず。そう思った。

そんな体験をする度に「人種差別」についての捉え方を変遷してきた私は、この「映画」を観て、またしても、その捉え方の甘さを痛感した。
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by kanai_77 | 2006-07-30 14:34 | カ行  

レイ Ray ★★☆

“ソウルの神様”レイ・チャールズの生涯を描いた作品。レイチャールズの生い立ちがこんなに壮絶なものだったとは…。貧しさ、幼い日のトラウマ、女(浮気)や麻薬といった陰の部分も含め、レイチャールズの生涯が描かれた本作は、まさに黒人としてその時代に生まれ生きた人々の記録、ソウルミュージックの歴史そのものである、と感じた。

ストーリー:ジョージア州で生まれたレイ・チャールズ・ロビンソンは、母アレサと弟ジョージの3人で暮らしていた。レイが7歳の時、弟は洗濯桶で溺死、その死はレイのトラウマになる。やがてレイは視力を失い全盲となるが、アレサは「盲目だから駄目だと言わせないで」と言い聞かせ続け、それはレイの心の支えとなる。17歳になったレイはシアトルへ向かい、バンドを組んでステージをこなし、音楽の才能を開花させていく。23歳の時、歌手のデラ・ビーと出会ったレイはたちまち恋に落ち、彼女と結婚する。ゴスペルをソウルフルな歌謡曲にアレンジした唄が大ヒットして波に乗ったレイだったが、既に麻薬の味に溺れていたレイは、ますます薬物依存が進んでいき、バック・ボーカルに手を出すなど、女性関係のトラブルも絶えなかった…。
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by kanai_77 | 2006-07-23 13:42 | マ・ヤ・ラ・ワ行  

インソムニア ★★☆

アルパチーノという役者ほど「存在感」のある俳優はそうそういない。いろいろな役柄を演じてきたアルパチーノだが、彼はいつも、その登場人物がまるで実在するかのように感じさせてくれるのだ。この映画もそう。白夜の町を舞台に物語が進むにつれ、私は彼と同じ場所にいるような気になってきて、その夜はとうとう朝まで眠れなかった!こっちまで不眠症になってしまったのだ。観るものを、その世界に引きずり込んでしまうアルパチーノの演技力、すごすぎる!ウイリアムロビンス演じる犯人が最後に死ぬところも映画らしくていい。
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by kanai_77 | 2006-07-20 21:42 | ア行  

キングコング KINGKONG ☆

リメイクに名作なしの典型みたいな作品。ロードオブザリング同様CGおたく監督のおたく的映像の嵐。恐竜やら巨大な虫やら、意味不明の生き物がいっぱい出てくる。そう、すべての登場人物に「意味」がないのです。「テーマ」なんて会ったものではありません。だから、どんなにすごいシーンをみせられたとしても、ただ映像をつくりたかっただけでしょ、といいたくなります。これは「映画」ではない。ただの「映像」です。
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by kanai_77 | 2006-07-20 14:20 | カ行  

フライトプラン Flight Plan ★☆

「母親がいってることが真実なのかそれとも気違いの戯言なのかというサスペンス」が、乗客やパイロットだけでなく、映画を観る我々にとっても判断が難しいくらいの演出になっていたら、もう少し面白かったかもしれないが、主役がジョディフォスターだし、この描き方では怪しいのは刑事の方だってことがはじめから分かってしまう。ハートマークの伏線も分かりやす過ぎるしね(笑)。あらかじめ夫を自殺にみせかけて殺してみたり、娘を機内の貨物室に閉じ込めたり、母親であり機体のエンジニアでもある女の心理まで分析して、死亡診断書まで書き替えてと、手の込んだ計画のわりには、作戦そのものに無理がありすぎて突っ込みどころが満載だ。だいたい恋人のスッチーがいざとなって自白しちゃうんじゃ、あんまりにも安易よね。いっそのこと、「実はあのスッチーが黒幕だった」ということが観客だけにわかるオチとかだったら面白いのに。「飛行機おたく」ならいざ知らず、もっと頭脳戦の部分を練ってもわわないと一般人は楽しめません。
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by kanai_77 | 2006-07-19 14:13 | ハ行  

めぐりあう時間たち The Hours ★☆

それぞれ違う時代に生きる、ちょっと気のふれた3人の女性たち・・その人生が、不思議に交錯する話? ガンにおかされた恋人のためにパーティを開こうとする女、旦那の誕生日祝いに青いケーキを焼く主婦、使用人からも頭がおかしいと思われている女優作家???
ご多分に漏れず、「悲壮感」しか感得しえず、途中で寝てしまった。


そんな私に、批評する資格もないので、
詳しく分析している方のブログ
にリンクしときます。
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by kanai_77 | 2006-07-09 13:04 | マ・ヤ・ラ・ワ行