<   2005年 01月 ( 12 )   > この月の画像一覧

 

サボテンの花 ★★★☆


久々に面白い作品を観た。やはりこの時代のラブコメディーはよくできている。完成度が高い。キャラクター設定もすばらしい。
「サージェント(軍曹)」とあだ名される年増女を演じるイングリッドバーグマンの名演技が最高。一方のゴーディーホーンも「これだけ若くて可愛いんだからしょうがないよ」と、彼女が恋のライバルになってしまったら、悔しいけど嫌いになれないな、と思わせるキュートさが実にいい感じ。冒頭でゴーディーホーンが履いているピンク色の大きなスリッパから始まり、衣装や小道具がいちいちオシャレ。コミカルな非現実的な設定も、作品性が高いと、逆に「粋」に見えるから不思議だ。

<引用>
サボテンの花 (原題:Cactus Flower)1969年(米)
監督:ジーン・サックス
出演:ウォルター・マッソー、ゴールディ・ホーン、
   イングリッド・バーグマン、ジャック・ウエストン
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 05:49 | サ行  

ショコラ ★★★


チョコレートというのは、いつの時代も魅惑的な食べ物だ。
作家の森瑶子氏は「セックスとチョコレート」というエッセイを書いているが、とくに甘いものに目がない女性にとっては、ストレス解消剤の一つといえるかと。タバコやお酒が飲めない私には、カフェイン同様、なくてはならない存在だ。そんなチョコレートの魅力に、とうとう狂わされてしまう神父は、やがてそれがとてつもない「癒し」の効果を持った媚薬だと知る。量を間違えば毒、上手につきあえば薬となるモノとして「酒」や「麻薬」でもなければ、「宗教」や「恋愛」でもなく、「チョコレート」で表現したところが心憎い作品だ。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 05:34 | サ行  

レオン ★★★★


いわずと知れた、L. ベッソン監督の出世作。
この作品以外のベッソン映画はどれも好きになれないが、この映画は本当によかった。殺しの場面のみせ方、キャラクターの描き方、ストーリー展開。主人公が最後に死ぬ映画だ。完全版ではより恋愛色が強くなっているときいた。しかし公開後に「完全版」をもう一回やるなんてねー。当時はまだDVDが今程普及してなかったから、不完全版(?)と完全版の両方を劇場に見に行った人が多かったと思うけど、それってどうなの?ま、同じ映画を二回見に行く人よりはマシか。そもそも結末を2種類作っておいて、試写会の反応を見てどっちにするか決める、とか、監督に編集権がない、とか、ヒットした場合のみディレクターズカット版が上映されるとか、あんまりフレキシブルになっちゃうのも考えものですよね。そういえば、話は変わるけど、空前の大ヒットで、「この映画を見た後に、おもわず観葉植物、帽子、サングラスを買い揃え、毎日牛乳を2本飲んでいる」といっていた男性がいたなあ。でも、そういう影響の与え方って、ある種映画っぽいよね。
しかし、ナタリーポートマンがあんなにキレイな女優さんになろうとは誰がこのとき想像しただろうか・・・。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 04:29 | マ・ヤ・ラ・ワ行  

バウンド ★★★


ほとんど先入観なしに観た映画だったが、かなり面白かった。有名な俳優が出ている訳でもなく、ほとんどが室内のシーンで、派手なアクションシーンがあるわけでもなく、低予算で作られていると思われるが、それでもいい映画は作れるということを証明している。マフィアの仁義とレズビアンの愛。より絆が固いのはどっちなのか・・。最後までハラハラと目が離せない。日本では同時期に、レズビアンの映画がもう一本封切られたそうでそちらは女性が監督だったらしいが観ていないので比較できないが。この作品は男性が監督しているせいか、二人の女性がとってもセクシーで魅力的に描かれていた。後に、この女優はフェイスオフに出ていたが、そこでもいい感じの役所をいい感じで演じていた。

<引用>
(96年) 監督:アンディ・ウォシャウスキー&ラリー・ウォシャウスキー
エレベータの中、目と目が合った瞬間に二人は恋に落ちる。ここまでは普通の話。ちょっと違うのは、この二人が女同士だったこと。しかもこの二人タダモノではない。セックスを仕事と割り切るマフィアの情婦と、盗みのプロで仮釈放中の前科者。したたかさにかけては引けを取らない。
何とか現在の生活から抜け出したい彼女たちの命懸けの計画は、何と、怖さを十分知り尽くしたマフィア組織から巨額の現金を奪い取ることだった。
 やくざ同士の猜疑心をあおる巧妙な策略は、超ワルやくざの思わぬ反撃で二転三転、スリリングな進展を見せる。最後に捕らえられた二人に残されたものは、一瞬の隙をついた決死の脱出しかない。二人の愛ときずなが、いま試される・・・・。
 終始息をつかせぬシナリオ、憎いほどに味付けされた小道具の使い方。とにかく面白い。古今のフィルムノワールを研究し尽くしたという久々の大物監督の登場である。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 04:11 | ハ行  

天国と地獄 ★★★★★


私の生涯のNO.1映画である。今はなき銀座の並木座で、黒沢映画を見始めて数本め。脚本の完成度の高さ、前半でみせる人物設定と配置の妙、特に三船敏郎演じる権藤の人間的魅力、絶妙な演出とカメラワークでみせる映像美に、さらに後半の異様な展開・雰囲気が加わって、まさに芸術である。映画としての魅力(いやここまでくると魅力というより「迫力」といった方がいい)に文字通り圧倒された!
この映画を観た数年後、黒沢監督と三船敏郎氏が続けて他界し、「もはやこれ以上の映画は生まれないのか・・・」と本気で残念に思った。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 04:00 | タ・ナ行  

モンスターズインク ★★★★


大好きなピクサー映画。見る前の宣伝の段階では全然可愛いと思えなかったキャラクターたちが、見たとたん大好きになって、しばらくは「ブーちゃん」を壁紙やスクリーンセーバーに使ったりしていたほど。子供たちの叫び声がエネルギーの源で、その稼ぎ頭のモンスターと少女ブーちゃん。子供という無垢な存在が「堅物」や「強面」の人間(モンスター)の心を解きほぐしていくといった話は、ディズニーの「美女と野獣」やFOXの「アイスエイジ」にも似ているような気もするが、ディズニーの方がリアリティーがなくどこか説教じみているのに対し、ピクサーの映画はおしゃれでエンターテイメント性重視、キャラクターがより人間らしくて魅力的。私はこの映画を通じてピクサー映画が好きになり、その後トイストーリーやバグズライフを観たのだが、どれも傑作だった。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 03:46 | マ・ヤ・ラ・ワ行  

1/28(金)半落ち ★★


前半の、原作の小説をそのまま脚本にしちゃったような展開、ダサくて意味不明なカメラワークに、見るのをやめたほうがいいかとも思ったが、後半は豪華キャストの名演技が要所要所で光り、それはそれで結構よかった。
警察内部の微妙な事情や、記者、法曹界との駆け引きなどといった部分は、原作(小説)の方が楽しめる。本来この小説のおもしろさはそこにあるのだが、映画ではなかなか表現しづらい部分なのか、「嘱託殺人」というテーマの方が、いわゆる「泣ける」展開には向いているということか。名監督なら両方描けていただろうが、この監督には無理だったよう。

しかし、かなりの「豪華キャスト」だよな。もともと登場人物が多い小説だけど、あまりうまくない俳優や見たこともない俳優だとうまくいかなかったかも。演出&脚本が下手くそな監督でも、キャスティングがよければなんとかなるということか!
中でも、「きききりん」さんの法廷での証言シーン「私は何もしてあげられなかった。殺してあげることさえ」といって泣きながら梶に頭を下げるシーン、と
アルツハイマー病の義父の世話をする裁判官の妻が、「このまま帰ってこなければいいのに、ご自分で死んで下さったらいいのに、と思ったことがあります」と告白するシーン。この2シーンが特に印象に残りました。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-30 03:30 | ハ行  

キャスト・アウェイ ★★★

フェデックスの社員が飛行機事故に遭い、唯一の生存者となって無人島に流れつく。幸いにもそこは南の島であったから、水と食料はなんとかなった。荷物をあさって道具を作ることもできたし、火をおこすこともできた。命を狙うような猛獣もいない。しかし……。孤独という絶望。バレーボールに顔を書いて「ウィルソン」と名付けてみる。話相手は彼だけだ。自殺も試みたが失敗した。このまま島にいれば、サバイバルはできそうだ。逆に海に出れば死ぬかもしれない。しかし、彼は旅立ちを決心する。
手作りの筏でいざ海へ。珊瑚礁の防波堤を超えればそこは果てしない海。しかし後戻りはできない。嵐で帆が飛ばされ、照りかえす太陽。畳2錠程のスペースで寝起きをする。ある日目が覚めるとウィルソンがいない……。「ウィルソーーーーン!」迫り来る大きな影は、クジラか? それとも貨物船か? やっとの想いで数年ぶりに故郷に帰ると、盛大なパーティが開かれる。豪勢であたたかい食事、酒、車、押すだけで火がつくライター。そこには何でもあった。しかし、最愛の妻には新しい夫。彼の居場所はなかった。開けずにおいた唯一つの荷物を届けにいく。その荷物は「使命」「目的」という名の命綱であったのかもしれない。水、食料、文明、愛、友人、夢、希望、使命、目標……。人間にとって「生きるために」「生き続ける為に」必要なものとは何なのか。それを強く語りかけてくる作品だ。

病気を苦にして自殺する老人、病気をきっかけに生きる喜びを知るもの、親を殺す子供、子供を殺す親、酩酊してひき逃げするもの、九死に一生を得るもの、いつもの日課をこなすもの、ダイエットを決意したのに実行していないもの、そして「月曜日の次は火曜かあ」「早く週末がこないかなあ」「やることが溜まっちゃってるけどやる気がしないなあ」と一日一日を何気なく消化している私。
生きていくという事は、実に奥が深い。簡単で、難しい。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-20 22:19 | カ行  

明日に向かって撃て!★★★★★

a0010906_033349.jpgいわずと知れた名作「Butchc and Thesundance」。
私の洋画ベスト10に入る映画です。これも男二人の話だ。

a0010906_0334180.jpg男二人と女一人というドリカム的な人物配置は、いまや黄金律となっていますが、それを崩そうとしない男同士の絆、結局ふたりともその女の心を射止める間もなくついには命を落としてしまう。その微妙な感じがいいんですよね。

ラストシーンでは、銃弾の飛び交う中に不死身ぶって飛び出し
ていく二人の男の「粋」が逆に切なくていい。a0010906_0344689.jpg
「テルマ&ルイーズ(これも好きな映画の一つ)」は、この「ブッチ&サンダンス」を女性に置き換えて作り上げた映画なんだろうなと思うけど、同じくラストは崖に向かって車でジャンプする。それはともに、「格好つけ」でもあり、現実からの「逃避」でもある……。
「死んでまで格好つけたいのか?」「そうさつけたいんだよ」という。
映画における主人公の「死に様」は、そんな二人の「生き様」そのものなんですね。
だからこそ、最後に主人公が死ぬ映画にはカタルシスがあるのでしょうか。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-16 23:32 | ア行  

オーロラの彼方に ★★☆


なかなかよくできていた。オーロラが出た年のある日、過去にいる父親と現代の息子がアマチュア無線で出会う。父と刑事である息子の二人は、無線交信を使って、過去に起きた未解決の「連続殺人事件」の謎を解き、立ち向かっていく。オーロラとアマチュア無線でタイムトリップするというアイディアが秀逸で、また、それに最適なドラマとストーリーが選択され、秀作を作り上げている。泣ける映画が好きな人にはおすすめ。父と息子……とはいえ、これも男と男のチームワークが効いた話だわね。やっぱりこういうのに弱いのかな、私。
[PR]

by kanai_77 | 2005-01-15 23:19 | ア行