<   2004年 10月 ( 38 )   > この月の画像一覧

 

チング ★★★★

a0010906_14393598.jpg久しぶりに号泣してしまった映画。映画館(試写会)で観たのだが、とってもよかった。もちろんただ「泣ける」からいいわけではない。任侠という世界に生まれるべくして生まれた男と、それを取り巻く男・男・男の世界には、甘美なほどに切ない結末(つまり私の大好きなパターン)が待っていた。切ない、といえば、この映画にはオープニングシーンからして、日本の古き良き時代を思い起こさせるような懐かしさがある。
a0010906_1438294.jpg
少年時代だからこそ仲良くしていられて4人が、運命に引き裂かれ、それでも抵抗し、互いの運命に憧れをいただき、その憧れがまた運命にもてあそばれてしまう。a0010906_14383671.jpg役者もいいし、映像もいいし、脚本もいい。観終わってから数週間ものあいだ、心に残った。こんなに感動が長引いた作品は今までにもそうはなかった。少なくとも私が今までに観た韓国映画の中では間違いなくベストと言える作品だった。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-25 14:39 | タ・ナ行  

我らの歪んだ英雄 ★★★☆


悪い奴が君臨してしまう集団心理を深く捉えた韓国映画。走り迫る列車の前に横たわり、誰が一番ギリギリまで我慢していられるか、そんな子どもじみた勝負に勝った少年は、またたく間に少年の中の「歪んだ英雄」として君臨して行く。「こいつにはとてもかないそうにない」という気持ちや「恐怖心」が、やがて「畏怖」という名の魅力となって人々の心をとらえてしまうのはなぜなのか?「歪んだ英雄」として君臨する少年の内面と言動には、観る者を釘付けににする何かが確かにあった。
山田太一先生が脚本をかき、井上陽水の名曲でも有名な「少年時代」という日本映画にそっくりな本作品。韓国が「少年時代」をパクったのでは?という人もいたが、たとえこれがパクリやリメイクであっても、見る価値のある映画だと思う。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-25 14:21 | マ・ヤ・ラ・ワ行  

二十日鼠と人間 ★★☆

a0010906_1341564.jpgこれもギルバート・グレイプと同様、pureな人間ではなく、pureな人間を守るべく苦悩する側の人間を描いた作品だ。ただ一つ残念なのは、本作2時間より少々長めなため、当時VHSビデオで録画してみた私は、ラストの数分が撮れていなかったため、結末部分をいまだに見ていないのだ。それでも2時間を見た限り、よい映画だったと思う。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 18:41 | ハ行  

ギルバート・グレイプ ★★☆

a0010906_18365927.jpgよかった。ジョニーデップ扮する主人公の苦悩。ディカプリオ演じる知恵遅の弟やでっぷり太って一人では何もできない母、そんなpureで残酷な現実を背負いながら苦悩し、定めに従順であった男が、一人の旅人の女性に出会い、自分の自由を求め旅立って行く……。心を病んだ人や身体障害者をいかにも「pure」で可哀想に描く映画があるけれど、可哀想なのはその周りでそれを背負っている人間の方なのだ。心を病んだ人間は、自分のことを可哀想だなんて認識していないのである意味幸せだったりする。一方、そんなpureで或る意味自分勝手な肉親を、投げ出したり、冷たくしたりすることは出来ないでいる普通の人、その人の苦悩には映画で描くべき深いテーマが隠されているはず。『二十日鼠と人間』もそうだが、主人公が“まとも”な人間にこそ、残酷な「決断」が迫られ、「葛藤」が生まれるのだから。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 18:38 | カ行  

ビューティフル・マインド  ★

a0010906_134108.jpgアカデミー賞の各賞をさらいつつ、主演男優賞を逃したラッセルクロウ。たしかにちょっぴり社会派で「可哀想」な話だから、アカデミー賞向きなのかもしれないけど、映画としてそんなによかったかなあ。話の半分は妄想だった、とわかるわけだけど、どうも感動には至らなかったような。それはなぜだろう?「数学」という、ちょっと分かりにくい(=苦手な)世界の話だったからかな?やっぱり私は「可哀想な人、精神を病んだ人」=「pure」とか「beautiful mind」とかっていう発想が今ひとつ好きじゃないのかも。だって、ありふれてない?『アイアムサム』とか『ライ麦畑で捕まえて』とか『レインマン』とか。せめて『フォレストガンプ』くらい全然別のテーマを表現してくれるとかの意外性がないとね。そういう人をpureに描くなら、逆に『二十日鼠と人間』や『ギルバード・グレイプ』のように、そんなpureな人たちを抱えて苦悩するpureじゃない人間側の心を描いた作品の方が好きかな。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 18:24 | ハ行  

ハリーポッター 賢者の石 ★★☆ /秘密の部屋 ★★

a0010906_18103984.jpgもしも魔法が使えたら……、僕には他に活躍できる世界(秘められた才能)がある……、そんな子どもの夢や想像をかき立ててくれる、非常によく出来た物語。特に第一話にあたる「賢者の石」は、ストーリー、アクション、設定など、映画としても面白かった。原作は読んでいないが、原作の方がいいという人も多いようなので、そのうち読んでみようかとも思う。しかし原作がよいからといって、映画化したらイマイチというパターンも大いにあり得る中で、なかなかちゃんと映画化できていたのでは?主人公を取り巻く子どもたちのキャラクターがいいよね。父兄もご推薦の物語。ちなみに、この手の作品は子どもでなくとも、ぜひ「吹き替え」で見ることをお薦めします。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 18:08 | ハ行  

バトル・ロワイアル  ★★★


a0010906_13553980.jpgいい映画だった。映画らしいすばらしい映画だった。高校生役の俳優人の演技の巧いことといったら、もう。主役の藤原竜也や、柴咲コウ、女の子のグループなど、そこらへんのベテラン女優も舌を巻くんじゃないかな。でも、すべては深作監督の指導の賜物だったのですね。テレビでメイキングをやっていたのを見たら、いっそう深作監督への尊敬が深まった。やはり大御所である。迫力あるシーンの描き方が身にしみてわかっている、撮っている側から出来上がりをちゃんと予測できる、駄目な部分は、たとえ相手がベテランの俳優であろうと、子役だろうと、ちゃんと駄目出しして、駄目じゃないように演技指導できる。本来、監督というのはそういうことをする人だったんだよなあ、と改めて思った。ただ怖いだけじゃなく、子どもたちに尊敬され、教え上手で、そんな深作監督にとっても魅力を感じた。そんな監督が亡くなってしまい、不倫していたことが発覚して、最初はちょっとショックだったけど、魅力のある男というのは幾つになってもセクシーなんだよね。2は息子さんに引き継がれたわけだけど、どうなんだろう。見て幻滅しちゃうのが怖くてまだ見ていない。
↓ ↓ ↓ ↓
みちゃったよ「BRⅡ」。最悪。なんじゃこりゃ。不安が的中っていうかそれ以下だよ。息子だからって理由だけで凡人が映画とるなよってかんじ。テーマは反戦ですかあ?はあ?何いっちゃってるの?これじゃ1作目が台無しだよ。やっぱり見るんじゃなかった。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 17:56 | ハ行  

バッファロー'66  ★★☆

a0010906_17311259.jpg新鮮な映像と、キャラクター設定が、なかなかいい雰囲気を出している作品だった。「頼りない男」が主人公の映画って他にもたくさんあるんだろうけど、たいがいは「いかにも頼りなさそうな」役者が演じるじゃない?でも、この作品では、ビンセントギャロって人の本来持っているキャラクターが、いわゆる「弱そうな男」ではないところが、この映画にいい意味での意外性を与えているのかも。それとやっぱり印象的なのは映像だな。銃弾が炸裂し、血飛沫が上がるシーンをあんな風に描くなんて、なかなか考えつくもんじゃないと思った。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 17:32 | ハ行  

バック・トゥ・ザ・フューチャー ★★★★

a0010906_17224295.jpg私にとっての青春映画とも言える作品。おかしな科学者『ドク』の開発した車型のタイムマシーン『デロリアン』で過去にトリップした『マーティ』は、母親に恋心を抱かせてしまったり、いじめっこの父親と対決したりする。スケートボードを使ったアクションの数々には、CGのなかったあの頃、「いったいどうやって撮ってるの?」と、映画制作への興味を大いに掻き立てたものだった。「2」ではそのスケボーがもっとすごいことになっていて、平面で大画面のテレビで、上司に「クビだ」といわれたり、お店に入ったとたんに「ようこそマーティ」と名前を呼ばれたり、2004年の今となってはそんなに驚きでもなくなってしまったグッズであふれ現実的な近未来がそこにあった。CGをはじめとする特殊技術が多く採用され、それが当たり前になってしまった現代では、一つ一つの作業が分業化されてしまい、専門家されてしまった為に、「見る者の創作意欲を駆り立てなくなってしまった」観が否めないが、80年代の映画には、見る者に「いつか自分も映画創作に携わりたい」と思わせてくれる「余地」みたいなものが確かにあった気がする。
池袋にあった文芸座で、立て続けに1・2・3をみたことがあるのだが、さすがにその時はお尻が痛くなった。1と2はいいとして、西部時代にトリップする「3」はやっぱり蛇足だったよな。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 17:20 | ハ行  

8人の女たち ★

a0010906_141488.jpgフランス映画、ミュージカル、というところがやっぱり苦手。日本でも舞台で上演されているけど、そもそもは演劇だったものを映画化したのだろう。一幕モノで女性しか出てこないのだから、映画にするなら、工夫が必要なはず。でも現実味のないセットや衣装、人物の描き方(突然歌いだしちゃう時点でもう現実味はないのだけど)、何をとってもたいくつで、思わせぶりなだけの歌うシーンでは、思わず何度も早送りをしてしまった。メイドの黒人が撃たれたシーンで物語の結末が読めてしまった。小説が原作だったらそれを読むのが一番適している話かもしれない。とにかくそのまんま映画にするのは無理がある。
[PR]

by kanai_77 | 2004-10-21 17:05 | ハ行