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9/26(土) サラマンダー ★


WOWOWで吹き替え特集をやっていたので観てしまった。古代から蘇った火炎竜サラマンダーによって壊滅した世界で、生き残った英国人と米国人がその竜に立ち向かうSFパニック・アクション。
面白かったのは、英国人の砦の中で、大人が子どもを寝かしつける前に見せる寸劇シーン。題目は「スターウォーズ」。ダースベーダーが「私がお前の父親だ」と打ち明けるところで「はい、今日はこれでおしまい。続きはまた明日」となる。その翌日に、米軍の生き残りたちが砦にやってくるわけだけど……。この映画自体、米英の合作映画ということで、言葉も通じない(はずの)相手とのぎこちない関係は、映画の中でも、戦車やヘリを操るヴァンサン率いるアメリカ人たちと、馬や鷲を操るクイーン率いる英国人がぎこちなく交流する姿などに重なりある種のリアリティーを生んだかもしれない。最後に敵を倒す役まわりは英国人の主人公にゆずりつつ、戦車やヘリなどアメリカの力を「正義」とオーバーラップさせてさりげなく見せつけていた。それが合作の狙いだったりして、と思うのはあまりにも“うがち過ぎ”だろうか?ちなみにCGはチャッチすぎず、行き過ぎず、ほどよい感じでした。
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by kanai_77 | 2004-09-28 23:31 | サ行  

ニック・オブ・タイム ★★

a0010906_22583997.jpg観賞後にネット上の評価サイトを見てみたら、思った通り賛否両論だった。低い点数をつけている人の多くが、無理のある設定を理由に挙げ「駅でその日に調達した男を暗殺者にしなくてはならなかったのか?」「なぜ1時間半以内に殺さねばならなかったのか?」という突っ込みを入れている。一方、高い点数をつけている人(少数派)は、細かい設定などには目もくれず、とにかく「映画的」な映像&演出になっている点を上げていた。たしかにヒッチコックを思わせる映像や展開、伏線の張り方や撮影手法は、映画通には非常に魅力的に写ったに違いなく、もっというと、そういう古き良き映画をよく見ている映画通にしてみれば、多くの人が突っ込みをいれたくなる「違和感」こそが、その映画の最高のスパイスになっているようだ。
逆に、古き良き時代の映画をあまり見たことがない人々にしてみれば、そんなところに気づくはずもなく、設定の矛盾ばかりが目に付き、「ジョニーデップが主役なのに」とか「泣けた/泣けない」などと下らない勝手な基準まで持ち出す始末。
で、私はといえば、うーん、その両方かなあ。ジョニーデップは相変わらずよかったし、古き良き時代の映画の手法が意図的に取り入れられているところもよかった。でも、冒頭に挙げた2点は気になった。観終わってから考えてみても、90分間リアルタイムで進行する、という構成でなかったらあの設定は、とてもじゃないが、もたなかったと思う。アクションもCGもない、携帯電話さえも出てこない映画。いっそモノクロで撮ったらよかったのかもね。ともかく作り手の意図が通じない人にはつまらなく、通じる人のはたまらない映画なんじゃないかと思う。
ちなみに「nick of time」は「時間の刻み目」という意味らしいです。
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by kanai_77 | 2004-09-28 22:57 | タ・ナ行  

9/27(月) サイドウォーク・オブ・ニューヨーク ★


ニューヨークに住むちょっと歪んだ男女の恋愛模様を、インタビュー形式で描いた作品。結局何が言いたいのかよくわからなかった。よくあるテレビ番組の恋愛特集みたいな感じ。ウエイトレス役の女の子が若い時のメグライアンにそっくりなのには驚いた!
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by kanai_77 | 2004-09-27 23:45 | サ行  

死ぬまでにしたい10のこと ★★☆


人生の終わりがわかったら、人はそれまで何をする?黒澤監督の「生きる」に始まり、この手の映画やドラマは多い。果たしてこの映画に、今までの「生きる」的映画にない新しさはあるのか?
まず、人は、誰しも毎日を100%の全力投球では生きていないんだ、と思った。だから、「余命2ヶ月」と告げられたとき、やり残したことがないなんて人は、いやしない。だから、不幸じゃないけど、毎日がただ闇雲に過ぎていくだけの生活を送っている女の子、という設定がリアリティーをもつのかも。死ぬまでにやる10のことも、こじんまりしたことだったりして、「案外そんなもんかもな」と納得しちゃうのだ。それらが全部、実に効率よく叶っていくところは、リアリティーなんて無視無視。おとぎ話のような甘さを醸し出している。原題の「my life without me」。自分がいなくなっても、この世界はずっと続く。それは当たり前のことだけど、終わりを知った人間はとてつもなく孤独だ、といった語りには思わず涙も出た。「生きる」映画の泣き所は、ゴースト映画の泣き所と同様、死に行く者(死んだ者)の心を切なく苦しめるのは、愛する人が生きて行くために、自分を忘れて、死の悲しみを越えて行かなければならないという現実なのだ。忘れて欲しい、でも忘れて欲しくない、愛すればこそ、愛する者の幸せを願うべき、「オールウェイズ」ではオードリーヘップバーン扮する天使がそう主人公に語りかける。
それにしても、可哀想なのは夫のドンだよなあ。せっかくプール工事の仕事にもつけたのに。死ぬ前に浮気されてさー。
現実味のある設定と現実味のない展開、そんな基本を「ちょっと外した感じ」がこの映画を単館映画っぽくオシャレに演出しちゃってるのかもしれないけどねー。
ちょっといい人ぶったり、映画通ぶったり、オシャレさを気取る人が「好き」といいそうな、そんな映画でした。悪くないけど。
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by kanai_77 | 2004-09-27 09:51 | サ行  

8/27(金) アイ、ロボット ★★

a0010906_935431.jpg久々の試写会。一人で映画を観るのも久しぶり。ありがちなハリウッド映画ではあるけれど、原作がしっかりしているせいか、意外に楽しめた。アクション好きな人には、アウディーが提供した未来の車を使ったカーアクションも見所の一つかと。ただ、襲ってくるロボットが全部CGだってことが見え見えで、ターミネーター時代(特撮時代)のような「怖さ」はどうしても感じられないのが残念。人間ドラマ(ヒロイン像)もとってつけたような感じ。でも30年後という設定で、ロボットや車や道路以外(家とか車椅子とか)は相変わらずローテクで描いてあるのは、まあよかったかも。
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ロボット3原則に基づき、人間の「命」を守るためには、人間を支配するしかないと結論を出すロボット。だが人間は「命」だけで生きているのではないと、主人公たちは、それを阻止すべくロボットの理詰めで構成された頭脳部分を、心(ハート)のチームワークでやっつける、なーんていう構造になっているわけだけど、でも結局、自然破壊とか、宗教とか、人間の愚かな生き方を反省するようなエンディングにはなっていない。「理屈(計算)」より「心(愛)」が大事、みたいなわかりやすいテーマで終わっている。そこが最近のアメリカ映画っぽいのよね。
もっと、所々の台詞にもあった「多くの人が信じるものが正義、それを信じられない俺は異端児か?」、「すべての人間が賢いはけではない」などといったことは、まだロボット社会でない現代でもいえること、「恐れ」とか「不安」とか「概念」といった人間にしかないもの、そこまで描いてくれたら……。それじゃあマトリックスのパクリっていわれちゃうか。でも、マトリックスよりは全然よかったぞ。
結局、この映画を見ても、アメリカ人は車を乗り回し、公害を出しまくり、銃を撃ちまくる。結局バカな人間はバカなまんまなんだろうなあ。30年後のシカゴ、ロボットは日本製かもね?
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by kanai_77 | 2004-09-25 13:10 | ア行  

9/22(水)たそがれ清兵衛 ★★★

a0010906_11571689.jpgアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるも、惜しくも受賞は逃した映画。真田さん演じる清兵衛の朴訥とした欲のないキャラクター、宮沢りえさんの華のある演技、子役の女の子のかわいらしさ、リアリティーのある美術など、なかなかよかったです。山田洋次監督らしく、優しいストーリー展開とラストがちょっと甘すぎるかなとも思いましたが。「戦うことを嫌っているのに、いざとなると強い」なんて、ヒーロー像としてはちょっと典型過ぎると言うか。ドラマ重視でハッピーエンドなラストなどヒューマンな感じが、山田監督らしいといえばらしいですけどね。幕末の日本の武士たちの様々な人間模様に、今、イラクに派兵されているアメリカの兵士たちはどうだろう?と考えを巡らせてしまいました。
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by kanai_77 | 2004-09-23 21:27 | タ・ナ行  

9/21(祝)至福のとき ★★★

a0010906_12142367.gif実は、はじめて観た中国映画です。ユーモアがあるからこそ泣ける、癒し系の映画ですね。けしていい人間ではないけれど、人情に厚く憎めない主人公のキャラクターは、日本の寅さんにも通じるものがあります。典型的なストーリーの中に、ところどころに、ウイットやユーモアの新鮮なアイディアがちりばめられていて、人情系のドラマ(ストーリー)の教科書的作品だと思いました。今まで、旅行先で出会う中国人には、嫌いなタイプの人間が多くて、中国人には正直嫌悪感だけがあって、イヤな人種という先入観がありましたが、この映画の主人公を囲む中国人のほのぼのした友情(キャラクター)には共感を覚えることができ、あるいみベタなラストにも、a0010906_12192787.jpg素直に涙することができました。香港映画の下品さが嫌いで、中国映画にしても「食わず嫌い」でいましたが、今後もよさそうな中国映画があったら、機会を見つけて観ていきたいなと思いました。
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by kanai_77 | 2004-09-23 21:26 | サ行  

9/20(日)コール ★

a0010906_11591155.jpgなんだこりゃ。久々の駄作だったぞ。けっこう豪華なキャスティングだし、最初の設定はお?と期待できるかと思ったけど。なんじゃこりゃ!出演している俳優の熱狂的なファンでもない限り、見る価値なし。時間とお金を損するだけの映画ですよー。
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by kanai_77 | 2004-09-23 21:03 | カ行  

28日後 ★★

a0010906_1291382.jpgB級ホラーかと思ったら、意外によくできていた。新しさはないけど、SFとしてなかなかちゃんと設定されていたかな。でも暴力的な映像を見続けると「凶暴性」が目覚めるとか、それがウイルスとして蔓延する、なんてのはよく考えるとおかしな話か。
ウイルスが解放されて28時間後に目覚めた主人公が、誰もいなくなったロンドンの街をさまよい歩くというシーンは、いったいどうやって撮ったの?という、「映画本来の魅力ともいうべき見応え」もあり、楽しめました(CGでないことを祈りつつ……)
ただ、舞台がアメリカではなくイギリスだというのに、倒れた二階建てバス以外、特にイギリスらしさや特色が描かれることは、ほとんどなかったような……。
そういえば、ラストについて、DVD版と劇場公開版の2パターン用意されていたけど、劇場公開版の方が救われないエンディングになっているというのは、ちょっと意外だった。もしアメリカが舞台の映画だったら、間違いなくラストはハッピーエンド(DVD版)になっていただろうから、それが最大の特色なのかも。
アカデミー賞を狙うなら「ライフイズビューティフル」みたいに、救いにくるのはアメリカ軍、U.S.Aと書かれた戦闘機にのったイケメン兵士っていうラストにしなくちゃね(笑)。
ちなみに私は切ないエンディングの映画が好きな方だけど、この映画については、DVD版の方がよかったな。この映画の場合、切ないラスト(公開版)にしても特に深くなるとも思えなかったしね。
愛する人が、自分の目の前で凶暴化した時、果たして、私はその人を殺してサバイブし続けることができるだろうか?たぶん無理。きっと、愛する人に噛み付かれる方を選んじゃうと思う。
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by kanai_77 | 2004-09-23 20:59 | タ・ナ行  

5/19(水)マイノリティーリポート ★

a0010906_20563018.jpgうーん。最近のハリウッドSF映画は、なんか子どもだましっぽいんだよなあ。CGに頼り過ぎなのも、ますます気に入らない。
キャラクターがまるでたっていない、存在感がない、SFなりの現実味がない、意外性がほとんどない、登場人物の感覚や生活感に統一感がない、つじつまもあってない、映画ならではの世界観がない。いいところ?ひとつもなかったぞー。

今ふと思ったのだけど、この映画、ハリウッド映画にはめずらしく、黒人があまり出てこなかったよね?何か米国的な理由がありそうだなあ……。
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by kanai_77 | 2004-09-23 20:52 | マ・ヤ・ラ・ワ行