カテゴリ:タ・ナ行( 17 )

 

チキンリトル Chikin Little ★★

鏡のようなUFOのかけらに床や顔が移り込んで透明になって消えてしまうシーンのCGは「お、なかなかやるな」と思ったけれど、ストーリーとかキャラクターについては、子供向け映画の域を出ていない、そこがディズニーだなと思った。アメリカの、特にディズニーのアニメに出てくるキャラクターというのは、どうも「可愛くない」顔ぶれが多かったけれど、最近はますます日本のアニメに影響されてきたというか、それを通り越して「媚のありすぎる顔」になってきている、と感じたのは私だけだろうか。
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by kanai_77 | 2006-06-10 12:30 | タ・ナ行  

ターミナル ★☆

ある男が、空港の外に出る事も自分の国に帰る事もできずに空港に住み着くはめになるという映画「パリ空港の人々」を、ハリウッドでリメイクしたものと思われるが、ストーリーや設定がまるで違う。「パスポートがないために自国に入国できなくなったフランス人」と「クーデターで国がなくなってしまった○※△人」とでは、あまりに違いが大き過ぎる。まさに似て非なるものだ。
パリ空港の人々では、「空港」というどの国にも属さない場所に暮らす人々を描く事で、「国境とは何か」「国とは何か」を深く問いかけているが、本作では、たまたま事件にまきこまれた人間がいろんな人の親切に触れながらなんとか生きていくといった類いの話を、ただ「空港」を舞台にしというだけで、そこが「空港」である必然性が薄いのだ。だったらいっそ「ホームアローン」の空港版でも作ればよかったじゃないか。

「パリ空港の人々」を見たときには、「空港の中には、どの国にも属さないスペースというものがあって、地図でいえばそれはまるで国境という1ミリの線の上のことなんだ、と、なんだか目から鱗が落ちた気がした。最近、Google Earthで宇宙から撮影した地球の映像を見たときに「そには国境なんてものは写ってない」、国境なんてものは人間たちが勝手に作り上げた不安の象徴、つまりは幻想に過ぎないのだと、改めて悟ったときの衝撃にも似たものがあったのだけれど。
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by kanai_77 | 2006-04-30 16:53 | タ・ナ行  

大災難 Planes Trains and Automobiles ★★

旅先で、やけに何回も顔を合わせる相手というのはいるものだが、2〜3回目までなら「また会いましたね」ですむものの、それが4回、5回ともなってくると、これも何かの縁かもしれない、と少しは自己紹介をしあって会話を弾ませたほうがいいのかな、と思いながらも、キマズイ雰囲気に気がつかない振りをして苦笑いを浮かべ続けてしまう事がある。ましてや、その相手が、いかにも自分の苦手とするタイプの人間であったなら。そんな誰もが体験しそうなことをテーマにしたロードムービー。あらゆるエピソードを大げさに描き、どんどんとエスカレートさせていくというコメディの王道ともいえるストーリー展開ではあるが、そんな中にも心の細かい襞(ひだ)にふれるような台詞が微妙に織り込まれており、単なるコメディーではなく、なかなかハートウォーミングな作品に仕上がっている。
ちなみに、放題が「大災難 P.T.A.」となっているので、教育委員会の話かと一瞬思ってしまう人もいるかと思うが、これは、原題「Planes Trains and Automobiles」の頭文字のようだ。私も今初めて知った。意訳すると「飛行機でも一緒で、電車でも一緒、極めつけは車でもかよッ」といったところか。
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by kanai_77 | 2006-03-25 16:17 | タ・ナ行  

デストラップ Deathtrap ★★

話が次から次へと展開し、観るものを引きつける、一幕もののミステリー。そのストーリーは常にミステリアスでどんでん返しの連続である。観るものに「まだ何か先があるのでは?」という期待を抱かせ続け、まるで何層にもなった箱を次々と開けていくような面白さを味わえるのだ。マイケルケインの名演が光る。

ストーリー:
ブロードウェイの劇作家シドニー・ブリュールは悩んでいた。かつてはスリラー劇の第一人者として活躍したが、近頃はスランプ状態。その上最新作ミステリーで酷評をかい、作家としての危機を迎えていた。このまま慰みで書き続けるか、それとも心臓病を抱える金持ちの妻に養ってもらうのか…。そんな折、郵便で一冊の台本が届けられる。昔の教え子が初めて書き上げたミステリー劇を送ってきたのだ。それは素晴らしい出来ばえだった。何よりヒット作が欲しかったシドニーの脳裏に、ある残酷なストーリーが書き上げられる…。マイケル・ケイン主演。ベストセラー作家アイラ・レヴィンのミステリー劇を、「狼たちの午後」「評決」のシドニー・ルメット監督が映像化した、本格サスペンス。
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by kanai_77 | 2006-03-04 15:45 | タ・ナ行  

椿三十郎 ★★★★★

用心棒の続編、で前作に比べ、コメディー色が濃い。加山雄三を中心とした若い武士たちの密談を聞いてしまった三十郎が、大目付による藩乗っ取りの悪事をあばき、正義の味方として一役かうというお話だが、脚本がすばらしく、非常に楽しめる作品となっている。ご婦人方の知恵に耳を貸し、つばきの花を川に流して合図を送るところなどは、心憎い演出。そして見所は、ラストの決闘シーンだ。仲代達矢演じる室戸半兵衛を相手に、右手で抜いたのでは間に合わないと、左手で刀を抜きながら相手を斬るというやり方は、三船本人が現場で考案したものだという。しかし、その三船の刀さばきは、鮮やかすぎて(速すぎて)、フィルムのコマには写っていないという。三船ファンなら見逃せない一本。というより、見た人はみな三船のファンになるだろう。
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by kanai_77 | 2006-01-29 18:35 | タ・ナ行  

ノーバディーズ・フール ★★

「俺は、人(父)に愛されなかった、だから人(息子)に愛を与えることなんてできない人間だ」といいつつも息子や孫に気を配り、「俺は君(ミス・ベリル)の老後の面倒なんて看れない、俺なんかを頼りにしないでくれ」といいながらも、病院に付き添い、「最低なカールなんかよりも、俺の君(トビー)を幸せにできる」といいながらも、ハワイ行きを断るサリー。そんなサリーを演じるのは名優ポールニューマン。「男の中の男」はいくつになってもセクシーでいい男なのだ。60歳になっても粋な台詞が似合う男。メラニー・グリフィス演じるトビーとの絡みでは、口説くふりをして慰めているのか、慰める振りをして口説いているのか、微妙な駆け引きは、まさに恋愛映画だ。彼じゃなかったら、たんに冴えない男の冴えない話になってしまっただろう。
「ノーバディーズ・フール」は直訳すると、「愚かな人なんていない」?じゃあここでいう「バカ」っていうのはどういう意味なのか?町一の美しい妻がいながらも浮気を繰り返すカール、惚けて町を徘徊する老婆、ピートに焼きもちをやく相棒のロブ、テーマパーク建設に踊らされたミス・ベリルの息子、役に立たない弁護士、くたびれた作業着姿のサリー(ポールニューマン)の周りには、ある意味「愚か」で「世話の焼ける」人間たちが、さえない愛すべき魅力ある人々として描かれている。
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by kanai_77 | 2006-01-29 00:20 | タ・ナ行  

遠い空の向こうに ★★☆

のちにNASAのロケット・エンジニアになった ホーマー・ヒッカムの自伝を基に、ロケット(=無謀ともいえる夢)を信じ挑戦した若者と、それを取り巻く人間たちを描いた実話ドラマ。描かれている父子の確執と愛情は、日本の昭和ドラマを彷彿とさせる。炭坑がすべての町(家庭)に生まれながらも、雲をもつかむような夢にひたむきに生き、とうとう夢を叶える、というあたりは、いつかみた「ポケットいっぱいの涙」とも共通するテーマがある。実話だけあって、夢を与えてくれる映画であることは間違いない。また、いつ事故がおきても不思議ではない炭坑と炭坑夫である父親のイメージが、作品にほどよいスリルを与えていて、見ていて飽きない。彼らの夢に自分の希望を託した女教師が、最後には病室からロケットを見上げている・・・、エンディングで実際の教師の映像がその姿が流れたときに、彼女の気持ちに共感し感動した。
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by kanai_77 | 2006-01-22 03:37 | タ・ナ行  

ディープ・エンド・オブ・オーシャン ★★

3歳で失踪した息子の9年後の生還 が家族に投げかける波紋と、彼らが必死に再生への道を探る姿を描いたベストセラー小説 の映画化。前半は、ミッシェル・ファイファー演じる美人な母親の勝手な行動が全快で、不快感さえ感じるけれど、誘拐された息子が生還してからの、兄弟の友情を描いた後半はちょっと良かったかな。私も、ようやくできた自分の子供が失踪したりしたら、彼女と同じくらい苦しむんだろうなあと思ってしまったけれど、この映画では子供が3人いるので、テーマがぼやけたのかも。いっそ一人っ子を誘拐されて子供のいない家庭を6年間送った母親という設定だったらより切実だったかも。結局、母親と兄、どっちの苦悩を描きたかったのかが中途半端だった(両方描こうとしてしまった)ので少し減点。
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by kanai_77 | 2006-01-22 03:21 | タ・ナ行  

デイアフタートゥモロー ★☆

とうとう見てしまいました。わかってはいたけど、アメリカ大作らしいいかにもな映画ですね。寒いのが大の苦手の私としては、あんなふうになっちゃったら嫌だなあと思うけれど、だからといって自分に出来ることは・・・? 今年の大寒波や今日の東京の大雪を経験してみると、リアリティがでてきてしまうね。アメリカ人に限らず、子供やその後の世代に対しての責任よりも、目の前の幸せ(というより贅沢な欲求)を優先しがちな今、「マトリックス」や「アイロボット」など、子孫繁栄へ責任感の薄弱化、それこそが人類の弱点だと、訴える映画が増えてきているのもうなずけるのかも。でもやっぱり地球の環境汚染の張本人であるアメリカ人がそういう映画の多くを作っているところがみそかな。過去や現在の罪深き行いを肯定し続けなければ生きていけない確信犯たちが見る悪夢、それを映画の中で描き、解決することは、アメリカ人の宿命なのかも。
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by kanai_77 | 2006-01-22 02:44 | タ・ナ行  

ニューオリンズ・トライアングル ★★

ハリケーンカトリーナの襲来で一躍その名が有名になったニューオリンズを舞台に、アメリカの陪審員制度の裏表を描いた作品。ホフマンとハックマンの2大スターが競演。ホフマンの演技が以前からあまり好きでない私でしたが、今回はそれほど鼻につかなかったかな。日本でも陪審員制度が導入されるとささやかれる昨今、見ておく価値はあるかも。でも映画としては、何が悪で何が善かあまりはっきりしすぎかと。わかりやすい勧善懲悪は、もはやアメリカ映画の宿命か。
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by kanai_77 | 2006-01-22 02:07 | タ・ナ行