カテゴリ:ア行( 29 )

 

ウエイク・アップ・ネッド Waking Ned  ★★★

住人たった52人というアイルランドの孤島にあるタリーモア村。そんな孤島で暮らす人々の間にふってわいた珍騒動を、二人の爺さんジャッキーとマイケルの友情や、狭いコミュニティならではの人間模様とともに描き出した、楽しいエピソードやユーモアの溢れる秀作。主人公のジャッキーは、まるで老人版アメリとでもいう感じで憎めない。

沖縄のある小さな孤島では、それぞれの職業につく人数が決められていて、安易に移住や転職することが認められていない、ときいたことがあるが、まるでそれを象徴するかのように、タリーモア村の人々の存在(キャラクター)には全くの無駄がない(リジー以外は)。老若男女問わず、お互いのいいところと欠点を補完し合ってまさに「もちつもたれつ」の友情をはぐくんでいる。だからこそ、不運や珍事件、そして幸運も、みんなが自分のこととして共有できるのだ。そんな村人たちの生き方には、羨ましさや懐かしさを感じてしまうくらいだ。

ストーリー(引用):アイルランドの小さな村タリーモアで、約7000万アイルランドポンド(11億5500万円相当)のロトくじの当選者がでた! ジャッキーとマイケルの悪友爺さんコンビはおこぼれにあずかろうと当選者探しを始めるが、肝心の当選者のネッドはショックで死んでいた。ネッドは天涯孤独の身、このままでは賞金は国に没収されてしまう。そこでジャッキーはネッドになりすますことを決心するが…。

楽しい映画がいつもそうであるように、この映画もあまりにもピッタリなキャラクターと秀逸なエピソードに満ちている。冒頭、ジャッキーがテレビの当選発表を見ながら、奥さんのアニーにアップルパイを持ってきてもらうためにジャッキーがたくらむちょっとしたいたずら。海で泳ごうと素っ裸になったところに突然現れた調査員にあわてふためき、結局はネッドになる羽目に陥ったマイケルが、素っ裸のままでバイクを走らせるシーンの、何とおかしくて可愛らしいことか。賞金ネコババ作戦に立ちはだかる唯一の障壁リジーの偏屈ぶり。そしてそのリジーへの村人の対応ときたら、こんなにみんな人が好くって、ほんとにネコババなんてできるの? って思わせる。だから、信心深いアイルランドの寒村の、ほとんどが年寄りばかりの村人のたくらみが、ちっとも悪いことに思えなくて、神の思し召しのような最後のオチも不思議ではなく、前祝いに酔っぱらう村人と一緒に、手放しで喜んでしまえる。

村で一番の美女、シングルマザーのマギーの息子モーリスのホントウの父親が実は…というおまけや、村ぐるみの詐欺をたしなめもしない新米神父のパトリックの相談相手が、村でただ一人の子供のモーリスだったりするのもかなり可笑しい。「みんなが大金を持って村から出ていってしまったらこの村はどうなるのか」と悩む神父に、「どうせみんな飲んじゃうよ」と答えるクールなモーリス。そう、誰も彼も何かというと村でただ一軒のパブに集まり飲んだくれて、52人の村人のうち18人もが毎度のようにくじを買う、でも教会にはきちんと通い、村人同士が信頼関係で深く結ばれている…。そんなタリーモアに降ってきた幸運は、ホントウに神様の思し召しなのかもしれない。

監督・脚本:カーク・ジョーンズ
出演:ジャッキー:イアン・バネン マイケル:デヴィッド・ケリー 
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by KANAI_77 | 2006-08-02 16:04 | ア行  

インハーシューズ In Her Shoes ★☆

タイトルにもなってる割には、履きもしない靴や着もしない服を買って持っている理由が理解しがたく、また恋人ができたとたんに、その服や靴を身にまとって出かけていくところは、なんの葛藤もないわけ?と思ってしまう。姉妹のどっちにも感情移入ができなかった。そもそもまじめな姉が自分勝手な妹に恋人を寝取られるというんじゅありきたりだから、いっそのこと設定が逆(いままでオシャレに無頓着だった生真面目な姉が、妹に黙って派手な服や靴を履いて出かけてカカトを追ってしまったけど、その仕返しに男を寝取られ、文句を言うと「私にとっては男なんかより靴のかかとの方が大事なの!」と妹に逆キレされるとか……)の方が面白かった気がする。
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by KANAI_77 | 2006-07-31 15:01 | ア行  

インソムニア ★★☆

アルパチーノという役者ほど「存在感」のある俳優はそうそういない。いろいろな役柄を演じてきたアルパチーノだが、彼はいつも、その登場人物がまるで実在するかのように感じさせてくれるのだ。この映画もそう。白夜の町を舞台に物語が進むにつれ、私は彼と同じ場所にいるような気になってきて、その夜はとうとう朝まで眠れなかった!こっちまで不眠症になってしまったのだ。観るものを、その世界に引きずり込んでしまうアルパチーノの演技力、すごすぎる!ウイリアムロビンス演じる犯人が最後に死ぬところも映画らしくていい。
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by kanai_77 | 2006-07-20 21:42 | ア行  

es(エス)★★★


実話をもとにした話だそうだけど、リアルすぎて怖い。そこがこの映画の一番おもしろいところなんだけどね。
そういえば10代の頃、時給がいいからと応募したバイトが、キャッチ(当選商法)のテレアポだったことを思い出しました。バックにいる人たちが明らかに「や」のつく人たちだったので、やめるにやめれなくて、一ヶ月間何の功績もあげずにいたらもともとの時給の半分ももらえなかった(TT)。
「囚人または看守として2週間をすごす。基本的人権も守られない」だなんて。結末を知らなくても、こんなバイトぜったいに嫌ですよね。一生トラウマから逃れられないことを考えると10億でも大損。ほんとの囚人になったほうがマシかも。でも米国のイラク派兵も、お金目的で志願した貧困層が多いとか。日本でも人間モルモットのバイトはあるしね。
世の中おおざっぱに、人や金を動かし何かを実現する人間と、人に使われ消耗させられるだけの人間にわかれるとすれば、後者にはなりたくないものです。めざせ脱サラ!
まずは欲につられて危ないメにあわないよう、気をつけましょう。

■ストーリーなど
被験者は広告によって集められた24名。彼らは「看守役」と「囚人役」に分かれ2週間の予定で模擬刑務所内でそれぞれのルールに従い行動を開始するが…。 1971年、スタンフォード大学で行われた心理学実験を基に描くシチュエーション・サイコムービー。

アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、モントリオール映画祭監督賞、
ババリアン映画賞監督賞・撮影賞・脚本賞、他
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by kanai_77 | 2006-05-20 23:42 | ア行  

ラブコメの研究(フォーマット)

タイトル:
製作年:製作国:
出演:
カテゴリー:
ストーリー:

テーマ:

主人公:

出会い・第一印象:

恋敵:

ハッピーエンドの決め手:

伏線:
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by kanai_77 | 2006-05-15 00:00 | ア行  

アビエーター Aviator ☆

親の遺産を飛行機に費やし、贅沢三昧して映画を作ったハワードヒューズ氏の実話に基づいた話だというが、おまえは金日正かッと突っ込みたくなる。実話であるせいか、展開に面白さがない。そもそもハワードヒューズという人間が映画化するに値する程大物でなかったということか。芸術家やクリエーターにとって、下手にお金がありすぎると結局創意工夫の必要がないため、駄作になってしまうという面もある。一方でお金というものは、使うべき人が使うとまさに「生きる」もので、妥協のない作品を作り続けた黒沢監督は、ときに巨額の資金を映画づくりに費やし、映画会社がヒヤヒヤすることがあったそうだが、出来あがった作品は、そのどれもが後世にも語り継がれる名作となっている。しかしながらこの映画を見る限り、ハワードヒューズ氏も、本作を監督したマーティン・スコセッシ氏も、その域には達していないという事か。
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by kanai_77 | 2006-03-22 16:31 | ア行  

ミッドナイトクロス Blow Out ★★☆

その華麗なカメラワークには、デ・パルマ節ともいうべき映像美が満載で、クドすぎるほどだ。次期大統領候補暗殺事件の真実にせまりつつも、その証拠はつかめず、事件は結局迷宮入り。ともに事件の究明を目指し愛さえ芽生えはじめていた相棒のサリーが華やかな花火の中で息絶え、涙するジャックだったが、彼はあろうことか、サリーの生前最後の叫び声をB級映画の交換音に採用するのだ。その心情はいかなるものであったか? なんとも映画的なテーマであり結末である。このラストがなければこの映画は「画竜点睛を欠く」ことになっていたに違いない。それにしてもこの邦題の付け方は何だ!?

ストーリー:
元刑事で、今はB級恐怖映画専門の音響効果マンのジャック・テリー(ジョン・トラボルタ)は、夜の郊外で様々な効果音を録音していた時、車の走る音をひろう。すると突然、銃声らしき音が聞こえて次の瞬間車はパンクし川に転落。すぐに川に飛び込んだジャックは、車内に閉じ込められていたサリー(ナンシー・アレン)という女性を助け出す。しかしもう一人閉じ込められていた男、次期大統領候補マクライアン知事を助け出す事は出来なかった。事故のもみ消しを不審に思いながら現場の録音テープを再生してみたジャックはある事に気がつき、やがてサリーとともに事件の真相にせまっていくのだが…!。収録したテープの銃声音にあわせ、事故の連続写真をパラパラ漫画のようにフラッシュで流す印象的なシーンなど、独自の作風を確立したデ・パルマの手腕が冴え渡る。
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by kanai_77 | 2006-03-12 15:09 | ア行  

アパートメント ★★

ビジネスで成功し、NYで知り合った美しい婚約者もいるマックスは、2年前に失恋した(はずの)恋人リザの声に後を追ってしまう・・・といった始まり方は「つかみはオッケー」とは言いがたく、続く回想シーンと現代のシーンとの連続は少々退屈。後半で真相がみえてくると「おっ」と思わせるところもあるのだけど、実は構成で複雑にみせているだけで、要約すると話は単純で、トレンディードラマのレベルだったりする。
それはさておき、ラストシーンはなかなか印象的。マックスに恋い焦がれていたはずのアリスが、スッと登場ゲートの向こうにいってしまったり、追いかけるマックスは婚約者とバッタリであってキスを交わしてしまったり。目が合う二人は共犯者のようでもあり、幼稚な高校生のようでもある。その気まぐれで自分勝手な感じは“恋ゆえのエゴ”であり、けして“愛”ではない。だから自己犠牲などといものはなくて当たり前。友情さえも踏みにじる。しかし、その“勝手さ”こそが“恋”らしさであり、それが最後まで貫かれているところがよかったかと。
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by kanai_77 | 2006-01-22 17:17 | ア行  

オープンウォーター ★

ダイビングをやる私としては、リアルに怖かった。
でも、映画としてはどうだろう?実話にもとづいてつくったというが、二人とも死んだのになぜ、その状況を知り得たのか?サメの胃の中からカメラというラストも、いったい何がいいたいの?という感じ。
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by kanai_77 | 2006-01-22 01:57 | ア行  

2/25(金)オペラ座の怪人 ★★☆

ある人に強く勧められ久々に映画館へ。
たしかに、音楽はよかった。
それと衣装、映像、画面展開もよかった。
でもストーリー(特にラスト)はいまいち。
そこまでの展開がよかっただけに、それだけは惜しい感じ。


注目すべきはやはり<映像と音楽>
特にオープニングで、俯瞰の絵が動き出したり、つり上がるシャンデリアとともに、白黒のオークションシーンからカラーの過去に行く瞬間の展開などは見応えがあって、頭から一気に引き込まれた。ミュージカル形式っていかんせん歌が長くて飽きるんだけど、音楽がいいので、ファントムのしつこいシーンもかろうじて耐えられた。

惜しいのは<ストーリー&人物設定>
もう少し深くて切ないラストを期待したのだけど、勧善懲悪とはいわないまでも、ディズニー的というか、ファントムが死ななかったのは、やはり納得がいかない。

年季の入った話だけあって、整いすぎた話になってしまっている感じ。
ファントムが死なないで数十年後も生きているっていうのはどうなの?
何して暮らしてたんだろうね?とかって突っ込みたくなる。

ハンサムな公爵ラウルの、徹底的にクリーンなキャラクター設定はアリとしても、あそこで簡単に捕まり過ぎでしょ。ロープに気をつけろとさんざん釘を刺されてたのにね。ファントムとクリスティーナがキスをしたときの公爵の表情が映像になってなかったね。どんな顔してみてたのか、肝心なところなんだから、ちゃんと描いてほしかったわ。

クリスティーナにとってみれば、芸術をとるか王子様をとるかって葛藤でしょ?どっちもGOOD LUCKなわけだし、自分は死ぬ訳じゃないんだから、
やっぱりそれほど深い葛藤にはなりえないよね・・。
舞台ならアリなんだろうけど、映画としては深みが足りない感がある。
そこが惜しいといえば惜しいんだよなあ。

聞くところによると、最初と最後のストーリー(老人になった公爵がオークションで猿の人形を競り落とし、妻の墓に捧げにいくと、ファントムのバラと指輪が置いてあるのを見つけるっていう)は映画版にしかないとか。映像展開はよかったけど、ある意味あれってタイタニックのぱくりだし、ストーリー的にはやっぱり蛇足だったのかなー。

ちなみに、いっしょに見に行ったY嬢は、最後まで、あの老人が公爵なのかファントムなのか、誰なのかもわからなかったらしい。付き人と運転手つれてて、ファントムだったら怒るでしょ。整形したとでもいうんかい!

でも、音楽と映像には魅せられるものがあったし、
それなりに余韻も楽しめたので、見て損はなかったな、
という感じかな。←ちょっとえらそう?(^^;))

最後に、六ヒルの映画館(7番シアター)は、普通の映画館と違って、かなり急な角度のすり鉢になっているから、後ろのブロックの席の方がいいですね。前のブロックは近すぎて画面全体が見えないし、字幕も読みにくいです。
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by kanai_77 | 2005-02-28 23:18 | ア行