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パリ空港の人々 ★★★

「空港」というどの国にも属さない場所に暮らす人々を描く事で、「国境とは何か」「国とは何か」を深く問いかけている。
「空港」というものは、地図でみると、国の中に存在している。しかしそれは、国境という1ミリの線の上と同じものなんだ、と、なんだか目から鱗が落ちた気がした。さらに、「国境」なんてものは、人間たちが勝手に作り上げた「不安の象徴」、つまりは「幻想」に過ぎないのだと、改めて悟った気がした。

ストーリー:
暮れも押し迫った12月30日。バルチェロは、シャルル・ドゴール空港に到着したが、財布もパスポートも失っていた!仕方なく、空港のトランジットに行くと、そこにはあらゆる国籍のいろんな事情を抱えた人々が集っていた。
その中の父とはぐれた一人の少年にバルチェロは、心引かれる。少年のさみしい心を癒すために、空港を抜け出して、まばゆいばかりのイルミネーションに彩られたパリの街に繰り出すことになるが・・・。

1993年 サン・セバスチャン映画祭 監督賞・脚本賞受賞
1994年 フィリップ・モリス・エスパス・クラブ賞受賞
1995年 ゆうばり国際ファンタスティク映画祭
ヤングコンペティション部門正式出品作品 グランプリ受賞

by kanai_77 | 2005-01-01 17:24 | ハ行  

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